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よくある質問

皮脂欠乏症についての質問

皮脂欠乏症とはどのような病気ですか。

「皮脂欠乏症」とは、皮膚の表面の皮脂が減少することで、角層の水分が減少して乾燥する病気です。「乾皮症」ともよばれます。はじめは皮膚が乾燥してカサカサしたり、軽いかゆみを伴う程度の症状ですが、悪化すると皮膚がひび割れて赤くなったり、湿疹に進展して、かゆみも強くなります。保湿剤の塗布を中心としたスキンケアや日常生活の注意により早めに症状を改善することが大切です。
詳しくは下記のページをご覧ください。皮脂欠乏症についてタイプ別に解説しています。

皮脂欠乏症はなぜ起こるのですか。

皮脂欠乏症は皮膚表面の皮脂が減少することで起こります。その原因は人によってさまざまです。年齢を重ねた方では、加齢に伴って皮膚のうるおいを保つ皮脂などが減少します。小さな子どもでは、皮脂分泌量が少なく、皮膚のバリア機能が十分に発達していない場合があります。糖尿病などの病気、血液透析やがんの治療などが原因になることもあります。また、アトピー性皮膚炎には皮脂欠乏症が伴います。さらに、季節の変化や、過度な冷暖房、体の洗い過ぎといった生活習慣が影響することもあります。
詳しくは下記のページをご覧ください。皮脂欠乏症についてタイプ別に解説しています。

皮脂欠乏症の症状は体のどの場所に現れやすいですか。

皮脂欠乏症の症状が現れやすいのは、ひざ下(すね)の部分、太もも、腰回り、わき腹などです。背中やむね、上腕部などへと症状が広がることもあります。保湿剤の塗布を中心としたスキンケア、生活習慣の見直しなどが必要です。気になる症状がみられたら、早めに皮膚科や小児科、もしくはかかりつけ医に相談しましょう。
スキンケアについて、詳しくは下記のページをご覧ください。

皮脂欠乏症を放置するとどのように悪化する可能性がありますか。

皮脂欠乏症を放置すると、はじめは皮膚がざらついたり、角質がはがれて白い粉をふいたりしていた状態から、皮膚がひび割れ、かゆみが強くなっていきます。さらに症状が進むと、湿疹(皮脂欠乏性湿疹)にまで進展して、人によっては夜眠れないほどの強いかゆみを感じるようになります。症状を悪化させないためには、早めに保湿剤の塗布を中心としたスキンケア、生活習慣の見直しを行うことが大切です。
詳しくは下記のページをご覧ください。

子どもの症状が気になる方についての質問

子どもの皮膚の乾燥はなぜ起こるのですか。

子どもの皮膚は、大人(高齢者を除く)と比べて皮膚の表面の皮脂量が少なく、体内から水分が逃げやすい状態となります。そのため、乾燥しやすくなっており、皮膚のバリア機能が十分に発達していません。保湿剤の塗布を中心としたスキンケアを行い、健康な皮膚の状態に近づけることが大切です。
詳しくは下記のページをご覧ください。

子どもが顔や腕をかゆがり、かきむしるので困っています。

皮膚が乾燥すると、皮膚を守っているバリア機能が低下し、外部からの小さな刺激でもかゆみを感じやすくなります。とくに子どもはかゆみを我慢できずにかきむしってしまうことがありますが、皮膚をかくことでさらにバリア機能が低下してよりかゆみを感じやすくなったり、湿疹ができやすくなるなどの悪循環につながる可能性があります。また、乾燥した皮膚では、ダニや食べ物などのアレルギーの原因物質や細菌・ウイルスが皮膚の中に入りやすい状態になっていることがあります。そのため、皮膚の汚れを落として保湿剤を塗布し、バリア機能を回復して正常な状態に保つスキンケアが大切です。
ただし、かゆみなどの皮膚トラブルが起こる原因はさまざまなので、気になることがあれば自己判断せず、早めに皮膚科や小児科、もしくはかかりつけ医に相談しましょう。
詳しくは下記のページをご覧ください。

アレルギーマーチとはどのようなものですか?

アレルギーのリスクが高い子ども(両親またはきょうだいにアレルギーの病気の人がいるなど遺伝的な要因がある)は、成長するにつれてさまざまなアレルギー症状(アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎など)が代わり交代に起きてくることがあります。年齢とともにアレルギーの症状が順番に現れる様子を、行進に例えて「アレルギーマーチ」とよびます。
アレルギーマーチの始まりは、アレルギーの原因物質が皮膚から体の中に侵入してアレルギーを引き起こすこと(経皮感作)が、関係している可能性があります。
したがって、とくにアレルギーのリスクが高く、皮膚が乾燥している子どもは新生児期から保湿剤の塗布を中心としたスキンケアを行い、皮膚のバリア機能を回復して正常な状態に保つことが大切です。また、アレルギーの原因物質に触れる機会を減らすため、こまめな掃除や皮膚の清潔を保つことも重要です。

季節や生活習慣によって乾燥する方についての質問

家の中の環境づくりや生活で気をつけることはありますか。

小さな子どもは、皮膚のバリア機能が未発達であるため乾燥しやすく、アレルギーの原因物質が皮膚から入りやすい状態になっていることがあります。アレルギーの原因物質として、ダニ、カビ、ハウスダスト、ペットの抜け毛やフケ、花粉、食べ物などが挙げられます。ダニ対策としてじゅうたん・畳・寝具・ぬいぐるみなどの掃除や洗濯、カビ対策としてお風呂・台所・トイレなどの水回りを中心とした換気やカビ取りを行いましょう。
また、空気が乾燥すると皮膚が乾燥しやすくなるので、過度な冷暖房に注意し、加湿器などで適度な湿度を保つようにしましょう。

季節によってスキンケアの方法は違いますか。

どの季節でも「保湿剤の塗布」と「皮膚を清潔に保つこと」がスキンケアの基本です。加えて、夏は汗のケアも重要となります。
夏の暑い時期にかいた汗をそのままにしておくと、皮膚に刺激を与え、炎症の悪化を招く可能性があります。汗をかいた後はこまめに水で濡らしたタオルで拭くか、シャワーで洗い流しましょう。また、プールの塩素によって皮膚のバリア機能が低下してしまう可能性があるため、プールの後にもシャワーなどで洗い流しましょう。室内では、冷房による皮膚の乾燥にも注意が必要です。
詳しくは下記のページをご覧ください。

スキンケアについての質問

保湿剤はいつ塗ればよいでしょうか。

お風呂上がりは、石けんによってうるおいを保つ物質である皮脂も洗い流されてしまうことで皮膚が乾燥しやすくなります。体をふいたらすぐに保湿剤を塗りましょう。また、1日1回より2回塗った方が高い保湿効果が得られることが確認されています。保湿剤は朝とお風呂上がりに塗りましょう。
詳しくは下記のページをご覧ください。

保湿剤はどの位の量を塗ればよいでしょうか。

およそ大人の両手の面積(イラスト参照)に塗るのに適切な量は、軟膏やクリーム(チューブ容器)なら人差し指の先端からひとつ目の関節まで伸ばした量、ローションなら一円玉大の大きさに出した量が目安です。
塗った後の皮膚にティッシュペーパーが付くくらいの量、というのも目安になります。
詳しくは下記のページをご覧ください。

からだを洗う際、タオルや石けんは使わないほうがいいでしょうか。

目の粗いタオルやナイロンタオル、スポンジなどでゴシゴシと洗うことは、皮膚に刺激を与えてしまうため避けましょう。また、必要な皮脂まで落としてしまいます。石けんは、体の表面についた雑菌や汚れを落とすのに役立ちますので、添加物(防腐剤、着色料、香料など)の少ないものを選んで使用してください。洗うときは石けんをよく泡立てて、できるだけ素手でやさしく洗うようにしましょう。とくに小さな子どもの場合は、皮膚を傷つけないように、指先ではなく指の腹を使いやさしくなでるように洗います。最後に、ぬるめのお湯でよくすすいで、石けんを十分に洗い流してください。
詳しくは下記のページをご覧ください。

紫外線は浴びても大丈夫ですか。

紫外線を必要以上に浴びると皮膚の乾燥やほかの病気を起こしたり、皮膚の老化を早めたりします。外出する際には、日差しの強い時間帯を避け、つばの広い帽子や肌の露出が少ない服装で、屋根、パラソルの下や日陰の場所を選んで過ごしましょう。紫外線を反射しやすい白色や淡い色の衣類や、サンスクリーン(日焼け止め)なども活用して、強い日焼けをし過ぎないように気をつけてください。
ただし、過度に外出を控えたり紫外線を避けたりする必要はありません。紫外線を浴びることで、骨の成長に必要なビタミンDが体の中で作られるため、適切な紫外線対策をしながら普段どおりの生活することが大切です。

病院を受診するタイミングを教えてください。

「粉をふいたり、皮膚がとても乾燥している」「水ぶくれがある」「ブツブツがある」「ブツブツの範囲が広がったり、新しい場所にできたりする」「じゅくじゅくしている」など気になる症状がみられる場合や、かゆみが強い場合には、皮膚科や小児科、もしくはかかりつけ医に相談しましょう。
なお、家では症状が出ていても、受診するときには症状がおさまっていることもありますので、症状が出たときにはその部分の皮膚の写真を撮影したりメモに記録したりしておくと、より正確な情報を医師に伝えることができます。

手あれについての質問

最近、手あれがひどくなりました。気をつけることがあれば教えてください。

手あれは水仕事や、紙幣を扱う仕事の方によくみられます。繰り返し指先に刺激が加わって起こるものと考えられています。症状が悪化すると、赤みやかゆみ、小さな水ぶくれやひび割れがみられるようになり、湿疹の状態に進展することもあります。症状を改善するには、日頃からのケアの積み重ねが大切です。木綿の手袋などを着用して、手や指への刺激を避けるようにし、水仕事のときにはその上からゴム手袋などをして、直接洗剤に触れないようにしましょう。何度も手を洗うと症状が悪化してしまうので、手の洗い過ぎにも注意が必要です。手を洗った後には保湿剤を塗布しましょう。気になる症状がある場合は、皮膚科や小児科、もしくはかかりつけ医に相談しましょう。
詳しくは下記のページをご覧ください。