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加齢に伴う症状が気になる方

年齢を重ねると乾燥する皮膚

加齢により、皮膚のうるおいを保つ物質(皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質)が減少することで、皮膚の乾燥が起こります。乾燥が進むとひび割れが起こり、皮膚のバリア機能が低下し、かゆみを感じやすくなります。

なお、皮脂の分泌にはホルモンバランスも関係していることがわかっています。加齢に伴い性ホルモン量が低下することで、皮脂量が減少し乾燥が起こります。

むねの皮脂量を年齢別に調べた研究によると、思春期から成人にかけて増加し、その後は加齢に伴って減少することがわかりました。

高齢者の皮脂量(むね)

皮脂欠乏症は、高齢者では「老人性乾皮症」ともいわれ、日常的にみられる病気ですが、自身や周囲から見過ごされることが少なくありません。しかし、放っておくと湿疹やかゆみを伴うなど重症化し、治療にはステロイド外用剤なども必要となります。
乾燥症状を悪化させないためには、早期から保湿剤の塗布を中心としたスキンケアを行うことが大切です。