マルホレポート2023
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〜現在アンメットニーズに応え、一人ひとりの笑顔を追求多汗症の治療剤「ラピフォートワイプ」、アトピー性皮膚炎に伴うかゆみを対象とした注射剤「ミチーガ皮下注用シリンジ」、患者さんの使用感を追究し剤形を追加した「ベピオローション」など、私たちだからこそできるアンメットニーズへの貢献を目指し続けます。Maruho Report 202371999年「外用剤」に特化した戦略を確立1999年に代表取締役社長に就任した高木幸一は、「外用剤」という独自の戦略ドメインを獲得したこと、皮膚科学関連医薬品の研究開発、生産、販売活動に経営資源を集中させることで、現在の事業モデルを確立しました。2002年2002年、事業を「外用剤」と「皮膚科学領域」に特化するという意思のもと、長期ビジョン2002「皮膚科学関連医薬品のブティック・カンパニー」を掲げました。2007年独自性のある戦略が評価され、2007年には優れたビジネスモデルに贈られる「ポーター賞」を受賞しました。2010年長浜工場(滋賀県)を竣工2011年皮膚科学領域における卓越した貢献を目指して皮膚科学領域において、従来の医薬品事業のみならず、予防やアフターケアの観点から人々のQOL向上に貢献することを目標に、長期ビジョン2011「Excellence in Dermatology」を掲げました。2014年立山製薬工場株式会社(富山県)を設立2019年株式会社コーセーとの合弁会社コーセーマルホファーマ株式会社を設立研究拠点「マルホ湘南イノベーションラボ(MSiL)」を湘南ヘルスイノベーションパーク(神奈川県)内に開設2020年原薬の製造工場として株式会社ローマン工業(神奈川県)を子会社化2020年一人ひとりのかけがえのない日常のために2020年、代表取締役社長に杉田淳が就任しました。100年以上にわたり人々の健康に貢献し続けてきたマルホの歴史を踏まえ“誰もが笑顔で過ごすことのできる社会”の実現を目指します。2022年経営理念を刷新2022年10月、未来に向かって強く進んでいくための羅針盤として経営理念を刷新しました。「あなたといういのちに、もっと笑顔を。」をミッションに掲げ、その実現に向けた実践すべき5つの行動基準をバリューとして設定し、新しい求心力・原動力としていきます。外用剤、皮膚科学領域への特化幅広い皮膚疾患への対応アンメットニーズへの貢献2002年〜外用剤ブランドの確立と皮膚科学領域への特化乾癬等の角化症治療剤「オキサロール軟膏」のほか、複数の感染症に使用できる経口抗菌剤「ファロム」や貼付用局所麻酔剤「ペンレステープ」など、皮膚科学領域の医薬品開発にも注力し、さまざまなニーズに応えてきました。2011年〜皮膚科学領域のリーディングカンパニーへアトピー性皮膚炎やざ瘡(ニキビ)、乾癬、各種感染症など、多様な皮膚疾患に対応する広範な製品ラインアップを形成するとともに、既存製品の効能追加や剤形追加によって治療の選択肢を拡大し、患者さんのQOL向上に貢献してきました。

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