マルホレポート2023
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 マルホは、多様なアプローチで皮膚に関する悩みの解消を目指しています。その一例が、マルホ発條工業株式会社が開発し、マルホが販売する巻き爪矯正具「巻き爪マイスター」です。 さらに、2023年4月に外用剤「リネイルゲル」を発売。慶應義塾大学との共同研究を経て、マルホ発條工業株式会社との連携を通して開発した製品で、巻き爪矯正の補助を目的とした世界初の医療用医薬品です。「巻き爪マイスター」と併用することで矯正具の装着期間を短縮し、かつ矯正具を外した後の再発を遅らせることで、患者さんの「痛みや違和感を早く取り去りたい」「少しでも再発を遅らせたい」といった悩みを解決することが期待されます。 また、2023年7月に、巻き爪に矯正治療という選択肢があることを啓発する「巻き爪をガマンしないで!PROJECT」を始動しました。 これからもマルホ発條工業株式会社とともに、両社の強みを活かして、巻き爪に悩む患者さんの笑顔につながる製品の開発を目指します。医療機器事業部 大石 学巻き爪の患者さんは、その痛みから日常生活にも負担を強いられています。外出をためらったり、患部をかばって歩くせいで膝や腰を痛めたりすることも少なくないのです。病院の受診と矯正治療という「適切な治療・ケア」によって、巻き爪患者さんのQOL向上に貢献したいと考えています。 情報システム部は、マルホの事業活動を支えるITインフラ・サービスを提供しています。 システムの運用保守にとどまらず、時間・場所を選ばずスムーズかつ高い安全性を保ったネットワーク利用環境を整備しており、2023年には次世代ソリューションSASE*を導入するなど、社内外環境の変化に素早く対応し、従業員の生産性向上とビジネスの効率化を実現しました。 このほか自社情報が保護されるマルホ専用の生成AI環境「MaruhoGAI」を構築しました。会議の議事要約文の生成、資料構成のアイデア出しなど、従業員によって大いに活用されています。今後はマルホの社内情報を使った回答ができるよう進化させることを目指しています。 また、ランサムウエアをはじめとするサイバー攻撃による情報漏洩やサーバダウンのリスク軽減のためのソリューションを採用し、情報に対するリスク管理を徹底しています。* Secure Access Service Edge情報システム部 メンバー一同情報資産であるデータを自律的に保護・復旧する機能を導入するなど、攻めと守りの両方を両立した戦略に取り組んでいます。今後も、新しいテクノロジーの積極的な導入により、当社のIT基盤を継続的に強化することで、新しい時代につながる当社の成長に貢献していきます。Maruho Report 2023323.価値創造の戦略経営基盤➡P.29 医療用医薬品以外の事業活動巻き爪の適切な治療・ケアの提供IT基盤の強化によってさらなる成長へ

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