マルホレポート2023
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3.価値創造の戦略 | 中期計画の進捗 製品の高い品質と安定供給へのこだわりは、従業員や医療関係者に製剤技術や品質の理解をしてもらうことが、患者さんに安心して製品を使っていただけることにつながります。 主力生産拠点である彦根工場では、従業員向けの教育を2011年より実施しています。工場勤務者・MRなど500名超に、自社の外用剤製剤技術や製剤工程、品質管理の仕組みを伝えています。製剤化プロセスの経験と詳しい解説を通じて、他部門の従業員が自社技術への理解を深め、社外への説明や情報提供に役立てています。 また医師や薬剤師など、医療関係者向けの工場見学も実施しています。マルホの生産技術とともに、従業員の品質意識の高さを伝えています。彦根工場 大西 良一(写真前列中央)生産部門の使命である品質確保と安定供給だけでなく、技術と製造品質をより深く理解していただくために、MRを中心とした関係部署への実地研修を実施してきました。今後も誠実さをモットーに、より多くの方に工場の技術や、当社が築き上げてきた品質の考え方を伝える活動を続けていきます。 皮膚のことで悩む方々を笑顔にしていくためには、多くの声に耳を傾け、その中に潜むニーズをとらえていくことが重要です。 メディカルアフェアーズ部の機能のひとつである製品情報センターには、患者さんやそのご家族、また医療関係者から問い合わせが寄せられます。その数、年間3万件。内容も医薬品に関する質問や資料請求から、医薬品以外の医療機器や診断薬に関するものまで、多岐にわたります。 製品情報センターは個別の問い合わせに答えることに加えて、お客さまのニーズの収集・分析という重要な役割も担っています。お客さまとの対話から得られる情報を分析してアンメットニーズを把握し、関係各部署と共有することで、新たな研究開発や企画に活かし、有用な医学的・科学的情報の発信につなげています。メディカルアフェアーズ部 メンバー一同さまざまなお問い合わせに対して迅速かつ的確な回答を心がけることに加え、お客さまの「声」に隠されたニーズを発掘し、それらを製品の開発や改良、サービスの改善のために活用しています。寄せられる声はすべて貴重です。今後は生成AI技術の活用も視野に入れ、経営理念にある「シグナルを感じ取れ」というバリューを一層追求します。人々を笑顔にするお悩み解消に貢献し続けることを目指します。Maruho Report 202331➡P.25 生産・信頼性保証➡P.27 営業・マーケティング/メディカル外用剤のこだわりを社内・社外に発信マルホとお客さまをつなぐ“マルホの顔”

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