マルホレポート2023
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2023年9月期の評価ライセンス活動と開発パイプライン拡充に成果 2023年9月期は、多角的なライセンス活動を計画・実行しました。権利獲得を目指して、全社を挙げて導入候補品の探索、サイエンス面からの評価を進めたことで、複数案件を獲得したほか、2024年9月期中のライセンス導入につながり得る候補品を複数見出しました。開発パイプラインについても、事業開発・研究開発の両機能が一体となって充足させることができました。 研究・開発・販売をグローバルで分業するビジネスモデルが主流になってきており、日本国内で完結するケースが減っています。よって、研究開発においては、国内外のアカデミアやベンチャー企業と連携して研究開発プロジェクトを創出していくことが今後の課題です。そのため、KOL*3やCRO*4との強固なネットワークを構築しながら、国際共同治験推進機能など、グローバルでの開発の企画立案やマネジメント力を高めていく必要があります。*3 Key Opinion Leader、ここでは疾患の診断、治療および研究をリードする2024年9月期以降の計画研究開発力の強化と開発パイプライン獲得を加速 第5次中期計画では、これまで中心機能としてきた「後期開発品導入」「後期臨床開発」に加えて「候補Phaseプロジェクトの創出・獲得」「研究開発の推進機能」の強化を目指します。国内外の製薬企業・ベンチャー企業・アカデミア等とのネットワークを強化しながら、グローバルでも受け入専門医を意味する*4 Contract Research Organization、医薬開発受託機関開発コードM5250M5250BM5250EM6050CM6100M6110M6050F予定される効能・効果アトピー性皮膚炎に伴うそう痒(小児) 結節性痒疹アトピー性皮膚炎に伴うそう痒(乳幼児)尋常性ざ瘡アトピー性皮膚炎尋常性疣贅腋臭症*最新の情報はコーポレートウェブサイト(https://www.maruho.co.jp/about/activities/pipeline/)をご参照ください。れられる新規品目の探索・獲得に取り組みます。 市場動向を見据えて短・中・長期的な収益の柱を構成する研究開発ポートフォリオを策定し、優先順位をつけてリソースを適切にマネジメントしながらプロダクトを創出していきます。ライセンス活動については、戦略性と能動性を意識し、皮膚科領域での知見を活かせる新たな成長ドライバーの獲得を目指します。用途特許・製剤特許につながる新規有効成分の創出力を強化すべく、ドラッグリポジショニングにも注力します。 グローバル市場での事業基盤の面では、中国をはじめとするアジア地域に注力して開発・販売機能を整備していきます。外との連携と併せて、こうした新たな事業戦略を推進できるグローバル人財を育成していきます。 ミッション・バリューを自分ごと化し、キャリアを自律的に構築できる能力開発に注力しています。アンメットニーズに応える製品開発の機会を探すための提携先・取引先などとの交流や、研究成果の外部発表も促しています。一人ひとりが未来志向を持ち、仮説思考を繰り返して創造性を高め、自発的に行動することで、価値ある研究開発・事業開発をし続ける組織を目指します。フェーズ承認申請中承認申請中PⅢPⅢPⅢPⅢPⅡ(2023年9月現在)Maruho Report 202324開発パイプライン(後期第II相試験以降の開発プロジェクト)2.価値創造の展望3.価値創造の戦略4.持続的な成長の基盤5.財務情報/会社情報剤形注射剤注射剤注射剤外用剤外用剤注射剤外用剤価値ある研究開発を目指して対外交流を深める事業開発/研究開発統括赤塚 正裕

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