マルホレポート2023
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Maruho Report 2023152.価値創造の展望 | トップメッセージでも、製品構成という意味でも、マルホという会社を大きく変革します。 計画の策定にあたって「私たちの強みは何か?」をあらためて自問し、今後さらに深めるべき、あるいは新たにつくり上げるべき強みを重点テーマに設定しました。「将来の成長に繋がる研究開発力の強化とパイプラインの獲得(研究開発・事業開発)」「製品特性に応じたメリハリの利いた生産戦略および信頼性保証文化の醸成による製品価値の継続的な向上(生産・信頼性保証)」「皮膚の悩みに寄り添う情報収集・提供体制への進化(営業・マーケティング/メディカル)」の3つを事業の重点テーマとしました。さらに、それぞれを支える経営基盤の重点テーマとして「ミッションの実現に向けた人と職場の改革」を設定しました。ミッションの実現に向けた人と職場の改革にリソースを集中し、世界に通用するレベルに磨き上げていきます。 個別重点テーマには、グローバル展開や皮膚科学プラットフォーム構築など、中長期的な取り組みも一部明示しました。グローバル展開は特に強く推し進めたいテーマです。欲しい医薬品を手にできない患者さん、見過ごされている患者さんが世界中に大勢います。一人ひとりの患者さんの声に寄り添い、グローバルで存在感のある皮膚科学領域におけるスペシャリティファーマを目指します。研究開発・事業開発将来の成長に繋がる研究開発力の強化とパイプラインの獲得経営基盤皮膚の悩みに寄り添う情報収集・提供体制への進化第5次中期計画の全体像 成長に向けて大きな挑戦を始める上で、何よりも重要なのは人材です。全員が自らの意思とモチベーションに基づいて行動する組織にしたいと考え、バリューのひとつに「ワクワクで世界を変えよう」を掲げました。一人ひとりの自律を促す施策を進めており、その内容を質・量ともに拡大していきます。 気候変動への取り組みも、重要な経営課題と認識しています。当社は2050年カーボンニュートラルを宣言すると同時に「CO2排出量を2030年度までに2013年度比で46%削減」するという目標を設定し、2023年3月にウェブサイトで公開しました。新設した環境委員会が主導して、省エネ設備の採用、再生可能エネルギーやカーボンフリーエネルギーの購入といった環境施策を全社で推進します。Mission製品特性に応じたメリハリの利いた生産戦略および信頼性保証文化の醸成による製品価値の継続的な向上ミッションの実現に向けた人と職場の改革事業の重点テーマ経営基盤の重点テーマあなたといういのちに、もっと笑顔を。生産・信頼性保証非財務資本営業・マーケティング/メディカル自律人財の育成とカーボンニュートラルに取り組む

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