マルホレポート2022
23/56

COLUMN21治療法を、口唇ヘルペスなど再発性の単純疱疹では、あらかじめ処方された薬剤を、再発時の初期症状に基づき患者さん自身の判断で服用できるPIT(Patient Initiated Therapy)という新たな治療法を通じたQOLの向上に努めてきました。 2022年4月には、皮膚のトラブルに悩む方に向けた新規コンテンツ「気になる皮膚症状を調べる」をウェブサイトに公開しました。同サイトでは、皮膚症状のある部位とその症状から、考えられる皮膚の病気とその特徴などを知ることができます。治療が可能な医療機関を検索することも可能で、皮膚の適切なケアや医療機関の受診につながることを期待しています。また、同年5月には脇汗治療の総合情報サイト「脇汗スッキリProject」を、9月にはアトピー性皮膚炎情報サイト 「アトピーのみかた」を新たに開設しました。 マルホは、皮膚疾患に悩むすべての方々に適切な治療をお届けするため、患者さんが居住する地域の特性に合わせた情報提供に取り組んでいます。各地域と皮膚疾患領域それぞれの情報に特化したMRが医療関係者と密に連携し、各情報提供チャネルの事例や分析結果を共有することにより、それぞれの地域特性に合わせた医療ネットワークの構築と、患者さんのニーズに対応した適切かつ迅速な医療環境の実現を目指しています。(左から)*所属は2022年9月末時点京都第二営業所 黒田圭 地域連携推進部 田中勇大、久保修一、小倉一大皮膚疾患領域での地域課題解決に向け、2021年3月に滋賀県と『「滋賀県の皮膚疾患に関連する情報の共有による在宅医療の推進に向けた取組」に関する連携協定』を締結しました。2022年にかけて在宅医療現場での適切な皮膚疾患治療の実現に向けた自治体連携のモデルを作り上げ、地域ネットワークを活用した患者さんへのさらなる貢献につながる活動として取り組んでいます。 今後も、積極的な情報発信を通じて、疾患に悩む患者さんやそのご家族をサポートするとともに、疾患への理解促進と日常的な皮膚のケア、適切な治療へのアクセスを支援していきます。 今後は、患者さん向けサイトおよび医療関係者向けサイトを基盤に、皮膚疾患に関する製品・サービスの情報を集約し、情報提供体制のさらなる拡充を図っていきます。同時に、患者さんの声をもとに、地域の疾患動向における課題を可視化し、皮膚科医師と連携することで、診療アクセスの改善と患者さんのQOL向上に貢献していきます。「気になる皮膚症状を調べる」「脇汗スッキリProject」「アトピーのみかた」滋賀県との連携協定締結式地域の特性に合わせた医療情報提供の推進

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る