マルホレポート2022
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17 マルホは革新的なプロダクト創出に向けて、研究開発インフラの高度化と戦略的なスキームの確立に力を注いでいます。2018年には、世界の有望な研究機関、ベンチャー企業に投資するMaruho Israel Innovation Fund GmbH & Co. KGと、その投資先を支援するMaruho Israel Innovation Labs Ltd.を設立しました。両社では、現地スタッフと駐在員が一体となり、海外の主要なアカデミアやベンチャー企業へのプロジェクト支援と新規プロダクトの開発を推進しています。 日本国内では、2021年9月から、世界最高峰のスーパーコン2019年11月、湘南ヘルスイノベーションパークに次世代の研究拠点としてマルホ湘南イノベーションラボ(MSiL)を開設しました。マルホのオープンイノベーション活動の最先端として、新技術の評価・取り込みや、異なる見識を持つ他社の研究者と共同研究を推進することで、マルホ独自の新しい価値創出に取り組んでいます。(左から)研究部 清水由樹子、阪田昌弘、大藪良輔、平野尚茂開発コードM1210M5220BM6050EM5250M5250BM6050CM1180CM6050F巻き爪再発性の単純疱疹尋常性ざ瘡アトピー性皮膚炎に伴うそう痒(小児) 結節性痒疹尋常性ざ瘡結節性痒疹腋臭症予定される効能・効果ピューター「富岳」を利用して製剤設計シミュレーション手法の開発に取り組んでいます。計算科学的アプローチによって各種製剤特性を十分に予測できる手法が次第に明らかになってきました。マルホは、創薬用AIの開発等を目的とした国内最大規模のライフサイエンス系人工知能コンソーシアム「LINC」での活動にも注力しつつ、研究員がコンピュータ上で自在に製剤設計と特性評価を実行できる「バーチャル製剤モデリング」の実現を目指しています。外用剤承認申請中経口剤承認申請中外用剤承認申請中注射剤PⅢ注射剤PⅢ外用剤PⅢ外用剤PⅡ外用剤PⅡ剤形フェーズMSiLメンバー(2022年9月現在)備考効能追加剤形追加効能追加効能追加効能追加COLUMN開発パイプライン(国内での後期第Ⅱ相以降の開発)プロダクト創出に向けた新たな仕組みの構築

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