マルホレポート2022
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戦略の柱6さらなる成長を支える経営基盤13 マルホはこれまで製薬メーカーの根幹である専門性の強化を軸に持続的な成長を追求してまいりました。しかし、今後さらなる発展を目指すためには、それに加えて、既存業務の効率化などを基軸とした経営基盤の改革とその改革を加速させるための企業文化の醸成、自律的な人材育成が欠かせません。 こうした認識に基づき、2021年10月より、従業員個人の学ぶ意志をサポートするための自己啓発プログラムを大幅に拡充しました。同年リニューアルした社内公募制度も、組織の活性化や従業員のエンゲージメント強化に寄与しています。今後も従業員の生産性向上を目指した人事制度等の環境整備、ならびに従業員間の学際的かつ創造的なコミュニケーションを実現する、「働き方」と「働く場」のベストプラクティスを探索してまいります。また、マルホにとっては、従業員一人ひとりは資産、言わば目的を実現するための手段ではなく、一人ひとりが マルホは、皮膚科学領域のリーディングカンパニーとしてさらなる発展と社会への貢献を実現するために、第4次中期計画で掲げた戦略・施策の着実な遂行に従業員一丸となって取り組んでまいります。 加えて、多様化する患者さんのニーズを充足するためには、これまで以上に一人ひとりの患者さんの想いや悩みに寄り添うことが必要です。私たちが目指すのは、症状が改善した先にミッションムービー「あなたといういのちに、もっと笑顔を。」より笑顔でいきいきと仕事をするということそのものが大事な目的であると考えています。そのような考えに基づき、従業員の健康促進を企業運営の根幹に据えた「健康経営」にも本格的に取り組んでいきます。 経営基盤の強化に向けたコミュニケーションの緊密化は社内のみを対象とする課題ではありません。ステークホルダーの皆さまにマルホの戦略と取り組みを発信し、その声を経営に反映させていくため、双方向コミュニケーションの礎となる活動報告書「マルホレポート」を2022年2月より発行しています。引き続き、マルホの価値創造の姿やその進捗状況について発信し、現在と将来におけるステークホルダーの皆さまとの対話を通じて、信頼関係の一層の強化と新たな事業機会の獲得を目指してまいります。ある、何気ない日常を過ごすことのできる喜びに満ちた患者さんの「笑顔」を増やすことです。そのような笑顔を思い描きながら、新たな経営理念のもと、技術的・医学的なイノベーションの創出に邁進し、社会の期待に応える企業グループを創造してまいります。ステークホルダーの皆さまには、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。患者さんの想いや悩みに寄り添う

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