マルホレポート2021
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14各生産拠点の生産計画や保全などの情報を含むリソースを統合的に管理・運営することで、品質の安定化と生産システムの最適化を図っています。 近年、医薬品業界において製造の外部委託が浸透しつつあるなか、マルホの主力製品においては原薬から最終製品までの一貫生産体制にこだわり続けています。パートナー企業に一部生産工程を委託する場合でも、協業先の製造プロセスやGMP*に対する関与を強化しています。*GMP(Good Manufacturing Practice):医薬品及び医薬部外品の製造管理 マルホでは、患者さんの幅広いニーズに応えるため、医薬品の継続的な品質向上と製品改良、そして柔軟な生産体制の構築に取り組んでいます。及び品質管理の基準に関する省令「人類の健康に対して、質の高い貢献を行うこと」を企業使命とするマルホにとって、医薬品の品質確保と安定した供給体制の確立は経営の最重要課題のひとつです。1972年の彦根工場の竣工以降、高品質の外用剤を安定的に供給することを責務とし、生産拠点と生産体制の強化に経営資源を積極的に投入。国内トップクラスの規模を誇る外用剤の生産活動を通じ、製品供給における安心・安全の確保と、患者さんのQOL向上を目指してきました。 第4次中期計画では「選ばれ続ける製品・工場」を重点テーマのひとつに位置づけました。患者さんや医療関係者、協業先をはじめ、誰からも信頼され、選ばれる医薬品を製造する工場であり続けることがマルホの次なる成長には欠かせません。 より安心・安全な医薬品を提供するための製造ノウハウの蓄積と機能拡大、ならびに多様化する患者さんのニーズに応えられる柔軟かつ機動的な生産体制の構築を目指しています。 マルホは、医薬品の製剤調製、充填、包装表示工程を担うメイン工場である彦根工場、長浜工場に加え、グループ企業の立山製薬工場株式会社(以下、立山工場)、株式会社ローマン工業(以下、ローマン工業)の4工場体制を確立しています。「選ばれ続ける製品・工場」を目指してグループリソースを活用した4工場体制で安定的な供給を実現生産活動国内屈指の一貫生産体制で患者さんから信頼されるものづくりを追求多様なニーズに応えるフレキシブルな生産システム

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