講演1
- 演題:
- 帯状疱疹後神経痛を残さないために知っておきたいこと
- 演者:
- 福岡大学医学部 皮膚科学教室 教授 今福 信一 先生
講演2
- 演題:
- 水痘帯状疱疹ウイルス感染による神経合併症
- 演者:
- 福岡大学医学部 脳神経内科学教室 教授 坪井 義夫 先生
質疑応答
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今福 信一 先生 抄録
帯状疱疹は、診療科問わず日常診療で遭遇する頻度の高い疾患である。治療目標として、皮疹の治癒だけでなく帯状疱疹後神経痛への移行を抑止することも極めて重要である。急性期治療の基本は抗ヘルペスウイルス薬の早期投与であり、最近ではアメナメビルが広く使用されるようになってきた。本講演では、痛みを残さないための診療上の留意点や関連するアメナメビルの新しいデータについて紹介する。
坪井 義夫 先生 抄録
水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の一次感染は小児期の水痘であり、その際ウイルスは後根神経節に潜伏する。成人においてウイルスの再活性化により帯状疱疹を引き起こす。神経症状として帯状疱疹後神経痛や運動麻痺、脳神経麻痺、脊髄炎、髄膜脳炎、脳卒中(血管障害)など中枢、末梢にまたがる神経障害を引き起こす。皮疹を伴わない場合もあり、その際は診断に難渋する。今回自験例を含めてVZV感染の神経合併症について概説する。