- 演題:
- ヘルペス治療の歴史
- 講演1:
- 発売後3年間で蓄積されたアメナリーフ錠の使用経験
- 演者:
- 福岡大学医学部 皮膚科学教室 教授 今福 信一 先生
本ご講演動画については、アップデートされた内容でご講演いただきました4周年記念講演会をご参照ください。
- 講演2:
- アメナビルの透析PKデータと腎への影響
- 演者:
- 愛正会 田尻ケ丘病院 内科 鶴岡 秀一 先生
- 講演3:
- 帯状疱疹関連痛の最新治療
- 演者:
- 獨協医科大学医学部 麻酔科学講座 教授 山口 重樹 先生
- 講演4:
- これからの帯状疱疹治療~概日リズムとヘルペス感染症
- 演者:
- 山梨大学医学部 皮膚科学講座 教授 川村 龍吉 先生
質疑応答
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今福 信一 先生 抄録
本邦で創製された新規の帯状疱疹治療薬「アメナリーフ」が発売され、3年が経過した。発売当初は限られた使用経験から使用に慎重な声もあった。しかし、発売後3年間で実臨床の使用経験や新しいエビデンスが集積され続けており、最近では帯状疱疹治療の第一選択薬となりつつある。
本講演では、データベースからみたアメナリーフの使用状況、特定使用成績調査などについて紹介し、発売後3年間で蓄積されたアメナリーフ錠の使用実績について、安全性を中心に情報共有したい。
鶴岡 秀一 先生 抄録
アメナメビルは本邦で創製されたヘリカーゼ・プライマーゼ複合体阻害薬であり、特徴の一つとして、従来の経口抗ヘルペスウイルス薬とは違い、クレアチニンクリアランスに基づいた用量調節が不要な点が挙げられる。しかし透析患者への投与データはこれまでなく、透析時の投与に関しては医師の判断に委ねられていた。
本講演では、アメナメビルの透析患者におけるPKデータと腎機能への影響を解説し、腎機能を考慮した帯状疱疹治療の注意点を紹介する。
山口 重樹 先生 抄録
帯状疱疹関連痛は帯状疱疹に関連した痛みの総称であり、帯状疱疹による急性期の痛み、帯状疱疹の合併症による痛み、帯状疱疹後神経痛が含まれ、患者の生活の質を著しく低下させる。特に帯状疱疹の発症率が高いとされる高齢者に痛みが長期間残存してしまうと、予後への影響も大きいことが危惧される。
本講演では、帯状疱疹関連痛の最新治療と、薬物治療のポイントについて、また今後の帯状疱疹関連痛治療への期待を概説する。
川村 龍吉 先生 抄録
帯状疱疹の治療は日々進化しており、内服薬も当初は1日5回の服用が必要であったが、2017年のアメナリーフ錠の発売以降は、1日1回の服用で治療が可能な時代となった。治療の選択肢が多岐にわたる中、抗ヘルペスウイルス薬を安全かつ効果的に使用するためには、腎機能の程度や食事の影響、投与タイミングなど様々な要素を考慮する必要がある。
本講演では、概日リズムとヘルペスウイルス感染症の関係性を検討するとともに、今後の帯状疱疹治療の展望について概説する。