- 演者:
- 中野皮膚科クリニック 松尾 光馬 先生
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松尾 光馬 先生 抄録
単純ヘルペスは繰り返す再発によって、発症部位を問わず患者QOLを大きく低下させる疾患である。多くの患者が「少しでも早く症状をなくしたい」と考えている一方、「病院に行く時間・暇がない」ということが受診のハードルになっている。1)
2019年2月、ファムビル錠にPIT※1による短期間投与※2が承認された。本用法・用量は、あらかじめ処方された薬剤を初期症状に基づき患者判断で服用開始する治療方法として用いられる。したがって、患者は症状がない時に次回の再発に備えて薬剤を手にすることができ、再発の初期症状認識後すぐに薬剤を服用できる、といった恩恵を享受できることとなり、患者の悩みを軽減しうることが期待できる。
本セミナーでは、単純ヘルペスの病態・診断・治療について、当院でのPIT使用経験を含めて紹介したい。
- 川島 眞:臨床医薬,29(2),137(2013)
- Patient Initiated Therapy;あらかじめ処方された薬剤を初期症状に基づき患者判断で服用開始する治療方法
- 再発性の単純疱疹の場合は、通常、成人にはファムシクロビルとして1回1,000mgを2回経口投与することもできる