講演1
- 演題:
- 乳児血管腫における治療介入のタイミングとヘマンジオルシロップの実践的な使用方法
- 演者:
- 和歌山県立医科大学 皮膚科 教授 神人 正寿 先生
講演2
- 演題:
- ヘマンジオルのリスクと対策
- 演者:
- 自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児科 教授 森本 哲 先生
質疑応答
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神人 正寿 先生 抄録
乳児血管腫治療剤ヘマンジオルシロップ小児用0. 375%(ヘマンジオル)が上市されたことにより、それまで治療に難渋してきた生命や機能を脅かす合併症を伴う乳児血管腫、多発型の乳児血管腫、増殖が急激な乳児血管腫、皮下型の乳児血管腫、顔面等の機能・整容上のリスクが考えられる乳児血管腫や、潰瘍を形成している乳児血管腫等における治療選択肢が広がった。一方で、臨床現場においては生後5.5~7.5週で急速に増大するリスクがあり、生後5か月までにピーク時の80%の大きさに達するとされる乳児血管腫において治療介入すべきタイミング、また新しい治療選択肢であるヘマンジオルシロップの実践的な使用方法について意見がわかれることも多く、本年7月に開催された乳児血管腫専門医セミナーSMILE-3(Scientific Meeting of Infantilehemangioma by Leading Experts)においてもこの点が活発に討議された。本講演では同セミナーで議論された乳児血管腫における治療介入すべきタイミングやヘマンジオルシロップの実践的な使用方法について紹介するとともに、典型的な経過をたどった症例を紹介する。
森本 哲 先生 抄録
乳児血管腫治療剤ヘマンジオルシロップ小児用0. 375%(ヘマンジオル)の上市から3年のあいだ、安全性や適正使用に関するデータが集積されてきた。その結果、同剤の代表的な副作用のひとつである重篤な低血糖の発生要因が明らかになりつつある。本講演ではこれまでに明らかになってきたそれらのデータ、重篤な低血糖の発生要因を紹介するとともに、本年7月に開催された乳児血管腫専門医セミナーSMILE-3(Scientific Meeting of Infantile hemangioma by LeadingExperts)において検討された適正使用に関する実践的な対策について紹介する。