- 演者:
- 京都造形芸術大学芸術学部 創造学習センター 准教授 中山 博喜 先生
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中山 博喜 先生 抄録
美術に限ったことではなく、日常生活の中で必ずどこかで目にする「写真」。カメラ付携帯電話やデジタルカメラ、インターネットの普及によって、写真の特性や意味、そして、その利用方法や表現方法は無限の広がりを見せ始め、撮影技術においても、誰もが容易に撮影できる時代になりました。
他方、技術はまだ進歩の過程にあり、思い描いた通りの写真を生み出すには、撮影者によるカメラコントロールが必要です。特に、被写体の形や色を的確に捉えるためには、撮影者自身が明るさ(=露出)や色味について意図的にカメラを操作することが求められ、カメラのオート機能によって導き出される露出や色味に頼ってしまうと、うまく撮影が進みません。
本セミナーにおいては、症例写真の撮り方として、露出の制御と、被写体の色に大きな影響をもたらすホワイトバランスの調整についての話を中心に、症例の経過を撮影する際に押さえておくべきカメラのメカニズムと、撮影技術について解説します。