治癒判定

生きたヒゼンダニを検出できなくなった場合を治癒とします。
疥癬の患者さんを診たときにすぐに目につくのは小さな赤い丘疹ですが、この丘疹がなくなることイコール治癒ではありません。丘疹はヒゼンダニ由来産物に対するアレルギー反応によるもので、治療により患者からヒゼンダニが駆虫されてもかゆみや丘疹が持続することや、新しい丘疹が出現することもあります。また、かゆみや結節は6ヵ月以上続くことがあります。これらの症状があるからといって未治癒と診断しないことが肝心です。
そのため治癒と判定するには新しい疥癬トンネルの出現がないことが必要です。疥癬トンネルは卵を産む雌成虫が潜んでいる場所であり、新しいトンネルがないということはヒゼンダニが繁殖していないということになります。
もう一点注意すべきことは、疥癬はいったん治癒と判定されても再発1)する方が結構多いということです。そのため、治癒と判定しても油断は禁物で、注意深いフォローアップが必要です。殺ダニ剤を再投与する場合も、ヒゼンダニの生存を再確認してから投与してください。
なお、疥癬診療ガイドライン(第3版)では「治療終了後1週間隔で2回連続してヒゼンダニが検出できず、疥癬トンネルなど疥癬に特徴的な皮疹の新生がない」場合を治癒と定義付けられています。また、最後の観察より1ヶ月後に最終治癒判定を行うことが好ましいとされています。

1):再発には、ヒゼンダニの生き残りによって再燃する場合と、他の患者から再度感染を受ける場合が混在しているはずですが、現在のところ両者を見分ける方法はありません。

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