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基礎からわかる外用剤

Q&A

  • 城西大学薬学研究科薬粧品動態制御学講座 教授 杉林堅次先生
  • 城西大学薬学研究科薬粧品動態制御学講座
    教授 杉林 堅次 先生
    にご回答いただきました。

Q.サンスクリーンについて教えて下さい。

サンスクリーンを塗る目的は、紫外線(UVA・UVB)によるサンバーン(皮膚が赤くなる日焼け)とサンタン(皮膚が黒くなる日焼け)を避けるためです。UVAは波長が長く、サンタンを起こし、その半分近くが真皮まで到達し、慢性的に浴びるとシワやたるみなど、皮膚の老化を引き起こす原因となります。UVBは波長が短いため、そのほとんどが真皮まで到達せず、主に表皮で急激に作用してサンバーンを起こし、シミやソバカスなど、皮膚の乾燥の原因となります。

太陽光線のスペクトル

サンスクリーンは、基本的に紫外線吸収剤と紫外線散乱剤**から構成されています。皮膚が敏感な方には、低刺激性でできるだけ配合成分が少なく、有機化合物である紫外線吸収剤が含まれていないタイプのものがよいと思われます。

*紫外線吸収剤

ケイ皮酸系やベンゾフェノン系などの有機化合物が用いられ、それらが一度紫外線を吸収し、熱エネルギーに変えて放出(光化学反応)して紫外線の皮膚への浸透を防ぎます。

**紫外線散乱剤

酸化チタンや酸化亜鉛などの白色の無機粉体がよく用いられ、それが紫外線を物理的に散乱、反射させて防御します。

サンスクリーンで、UVBを防御する指標となるのがSPF(Sun Protection Factor)です。例えば、30分で日焼けする人に塗って、300分まで日焼けしなければSPF10となります。UVAを防御する指標はPA(Protection grade of UVA)と呼ばれ、UVAの防止効果の高い順に「+++」「++」「+」と表示されます。
SPFやPAの測定では、サンスクリーンを皮膚1cm2あたり2mg(液体の場合2μL)を塗っています。塗る量がこの量よりも少なければ、表示どおりの効果が得られません。しかしながら、一般的に人が1回に使用するサンスクリーンの塗布量は0.5mg/cm2程度という報告があります1)。したがって、SPFやPAの値をそのまま信じてしまうと思わぬ日焼けをしてしまうことが考えられます。サンスクリーンを正しく使うには、適量をしっかりと塗ることと、こまめに塗り直すことが大切です。
以下にサンスクリーンの正しい使い方について紹介します。

〈使用法〉

クリームタイプのサンスクリーンでは、顔全体、片腕でそれぞれパール粒(0.7cm大)2個分(計約0.6g)が適量です(ローションタイプでは一円玉2枚分)。この量を目安に、擦り過ぎないように指の腹でやさしく全体に塗りのばします。プールや海水浴、汗などでサンスクリーンが流れ落ちたり、顔を触ることでとれてしまうケースもよくありますので、2~3時間ごとに塗り直すようにしましょう。

また、塗る場所として首筋、首、耳のうしろ、肩、手の甲などは忘れやすい部位なので注意が必要です。

〈落とし方〉

ウオータープルーフタイプではないサンスクリーンでも、最近の製品には落ちにくいものもあります。その場合、夜にはきちんと低刺激性の石けん(液体洗浄料)やクレンジング剤などでしっかりと洗い落とすことが大切です。また、洗い落とす際に、ゴシゴシと擦り過ぎないように気をつけることも重要です。

■引用文献

  • Bodekaer M, et.al., Photodermatol. Photoimmunol. Photomed., 24, 296-300, 2008

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