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  FAQ番号:1178
ストロメクトール錠の肝機能障害患者への投与について
重大な副作用として、「肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):著しいAST、ALTの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。」と記載しています。
添付文書 11.1重大な副作用11.1.2の項参照)
そのため、肝機能障害患者には、医師の慎重な判断のもとに投与を検討してください。また、肝機能障害が悪化した場合は次回の投与を中止してください。

【参考情報1】
ヒトにおけるイベルメクチンの代謝にはチトクロームP450CYP3A4が関与していることが報告されている。
添付文書 16.4.1ヒト肝ミクロソームにおける代謝の項参照)
インタビューフォーム Ⅶ.6.(2)代謝に関与する酵素(CYP等)の分子種、寄与率の項参照)

【参考情報2】
イベルメクチンやその代謝物は約12日間かけてほぼすべてが糞中に排泄され、尿中への排泄は投与量の1%未満であった(外国人データ)。
添付文書 16.5排泄の項参照)

【参考情報3】
組織への移行性は高く(分布容積:4~5L/kg)、非臨床試験データから特に肝臓に高濃度に分布すると考えられます。そのため肝機能障害のある患者や高齢者では必要に応じて肝機能検査を行ってください1)

1)「疥癬診療ガイドライン(第3版)」
石井則久ら:日皮会誌,125(11),2023-2048(2015)【管理番号:11111111-6653】p.2037-2038
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