- 演者:
- 医療法人社団 廣仁会 札幌皮膚科クリニック 院長 安部 正敏 先生
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安部 正敏 先生 抄録
いわゆるドライスキンは冬季の皮膚トラブルとのイメージが強い。ところが、夏季でも皮脂欠乏症による保湿ケアが必要であるヒトは少なくない。夏季は発汗が亢進することから角質水分量が増えるイメージがあるが、そもそもベースとなる角質水分が低下している場合、ドライスキンとなるのは明白の理である。高齢者は勿論、乳幼児に加え糖尿病、アトピー性皮膚炎、抗がん剤治療中の患者など、夏でもドライスキンを呈する病態は多岐にわたる。ドライスキンは皮膚が持つ最も重要なバリア機能を低下させ、様々な皮膚トラブルを惹起するため、皮膚の構造と生理機能を理解したスキンケアは季節を問わず重要である。本講演では、皮脂欠乏症のメカニズムから、それが引き起こす病態に加え、皮脂欠乏症に対する治療、そしてなにより外用アドヒアランスを向上させるコツについて、平易な解説を試みる。ジェネラリストの先生方!今宵皮脂欠乏症の鉄人になりませんか?