- 演者:
- 武岡皮膚科クリニック 院長 武岡 伸太郎 先生
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武岡 伸太郎 先生 抄録
ベピオゲルの発売以降、本邦のざ瘡治療はターニングポイントを迎えたものの、未だに抗菌薬内服や外用のみで治療が行われていることもまた事実である。ざ瘡治療の主役となるベピオゲルをはじめとした面皰治療薬は刺激性があるため、使用方法を間違えると患者のアドヒアランスを著しく下げる結果となり得るので、患者へ適切な病態の理解と外用剤の使用方法を正しく、正確に伝える必要がある。ざ瘡患者の多くはクリニックを受診することが多く、その大半は軽症から中等症の患者が多い。多忙な外来の中、短時間で面皰治療薬の重要性そして副作用対策、治療の継続性を正確に伝えなければならない。そのため、当院では自作の資料を用いて医師自ら患者へ説明することで、病気への理解や外用の重要性を説明している。また医師自らが患者へ説明することで、医師への信頼や治療アドヒアランスの向上が望める。
今回、当院で実際に用いている説明資料を紹介することにより、ベピオゲルを中心とした面皰治療薬の必要性を提案できる一助となればと考える。