- 演者:
- 村上皮フ科クリニック 院長 村上 早織 先生
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村上 早織 先生 抄録
相次ぐざ瘡治療薬の登場で、ざ瘡を治癒まで導くことが可能になってきました。また治療継続によってざ瘡のない状態を維持し、ざ瘡瘢痕を予防することも可能になりました。ただ、受診した患者さんが、効果が出るまで継続受診してくれなければ、治癒に導くことはできません。
特に面ぽう治療薬は使用初期の乾燥症状や、刺激症状があるため、脱落することも多く、指導をきちんと行わなければ、治療中断してしまうことも多いのではないかと思われます。当院では、ざ瘡患者はほぼ100%、受診のたびに写真撮影を行い、その写真をもとに、症状説明をし、また再診時には前回のものと比較して変化をお互いに実感していくということを行っています。
電子カルテに、撮影したその場ですぐに写真を取り込めるようにして、前回との比較も簡単に行えるようにシステムを組んでしまえば、大変簡単な手技で操作できます。
自分のこととなると症状がいまひとつ実感できない患者さんも、経時的に示すことで自分の肌に起こった変化を実感して意欲がわくようになります。今回は主に写真を使った経過観察について紹介したいと思います。