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乾癬ってこんな病気

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乾癬の治療方法

治療方法は大きく分けて4種類あります。

4つの治療方法
外用療法(塗り薬) 詳細をみる
光線療法(紫外線照射) 詳細をみる
内服療法(飲み薬) 詳細をみる
生物学的製剤(注射または点滴) 詳細をみる

患者さんの症状やライフスタイルに合わせて、これらの治療方法を単独で用いたり、組み合わせたりします。一般的には外用療法から始め、効果が十分でない場合に光線療法、内服療法、生物学的製剤へと進めていきます。

個々の治療方法にはそれぞれ長所と短所があります。ある患者さんによく効く治療方法が、他の患者さんにはあまり効かない場合もありますので、皮膚科医とよく相談してください。

1.外用療法(塗り薬)

乾癬の治療の基本は外用療法です。
治療には主に次の3種類の薬剤が使われます。

ステロイド外用薬 ~炎症を抑える!~
白血球の活動や血管の拡張を抑えることで炎症を鎮める薬剤で、特に紅斑の治療に効果的です。効果が比較的早く現れますが、長期に漫然と使用することで皮膚萎縮や毛細血管拡張などの副作用を生じる場合もあります。効果の強さによって5つのランクに分けられ、症状に応じて使い分けます。
ビタミンD3外用薬 ~表皮細胞の増殖を抑える!~
乾癬になった皮膚は表皮細胞が異常な速さで増殖しています。増殖を抑え、正常な皮膚に導くのがビタミンD3で、特に鱗屑や皮膚の盛り上がりの改善に効果的です。効果が現れるのは比較的遅い薬剤です。1度に決められた量より多く塗るなどの誤った使い方によって、のどの渇き、脱力感、食欲不振などの全身性の副作用が起きることがありますが、ステロイド外用薬の長期使用時にみられる皮膚萎縮などの副作用は生じません。
ステロイドとビタミンD3の配合外用薬 ~炎症と表皮細胞の増殖を抑える!~
ステロイド外用薬とビタミンD3外用薬の効果をあわせ持っており、即効性と十分な効果が期待できます。両方の副作用に注意する必要があります。

症状や効果をみながら、配合外用薬を使用したり、ステロイド外用薬やビタミンD3外用薬を単独、あるいは組み合わせて使用したりします。
現在、配合外用薬には軟膏しかありませんが、ステロイド外用薬とビタミンD3外用薬には軟膏、クリーム、ローションなどの種類があり、使用する部位に適した剤形を選ぶことができます。

外用薬を効果的に使うにはもチェックしてください!

2.光線療法(紫外線照射)

外用薬だけでは良くならないときや、発疹の面積が広くなったときには光線療法が用いられます。光源ランプを用いて、紫外線を照射します。

紫外線には波長によって種類がありますが、効果が認められるのは、中波長紫外線(UVB)と長波長紫外線(UVA)です。

近年、一般的になってきたのが、UVBに含まれる有害な波長を取り除き、治療効果が高い波長のみを使う「ナローバンドUVB療法」です。治りづらい部位や光が届きにくい部位の治療に有効な「ターゲット型エキシマランプ」も普及してきています。

UVAは、光に対する感受性を高める薬剤を内服または外用してから照射する「PUVA療法」に用いられます。

紫外線は太陽光線に含まれていますので、適度に直射日光を浴びることも推奨されています。ただし、紫外線には皮膚の発がん性など負の作用もありますので、過度の日焼けは厳禁です。

3.内服療法(飲み薬)

皮膚細胞の異常増殖を抑えるレチノイド(ビタミンA誘導体)、免疫反応を抑えるシクロスポリン(免疫抑制薬)などの内服療法が用いられます。レチノイドは単独で用いる場合と、光線療法と組み合わせる場合があります。

4.生物学的製剤(注射または点滴)

これまでの治療で効果がみられない患者さんには、バイオテクノロジーを用いて開発された「生物学的製剤」が用いられます。皮下注射と点滴の2種類があり、病変部位に大量に出ている炎症にかかわる物質を抑制する働きがあります。

組み合わせる治療方法

効果を引き上げ、副作用を抑えるために複数の治療方法を組み合わせて用いる療法です。 2つ以上を組み合わせるコンビネーション療法(A+B、A+B+C)、複数の治療方法を順次行うローテーション療法(A → B → C → A → B → …)、即効性の高い療法から副作用の低い療法へと移行していくシークエンシャル療法(A → A+B → B)などがあります。