トイレを我慢することは便秘をまねきます。
便秘になると、硬い便がたまり肛門を傷つけることがあります。
また、排便の時に強くいきむため肛門に負担がかかり、うっ血をきたします。
便意を感じた時に排便する習慣を身につけましょう。
便を完全に出し切ろうとして強くいきむと、肛門のうっ血や出血をきたすことがあります。
便器に座った姿勢を長時間続けるのも肛門に負担がかかります。
便意を感じてからトイレに行き、排便時間は短く、長くても3分以内にしましょう。
お風呂に入ると体が温まり、血行がよくなります。
また清潔にもなるので、入浴は一番の予防・治療法といえます。
(ただし、痔の症状によっては、温めると悪化することがあります)
シャワーだけで済ませるより、湯船につかってゆっくり温まりましょう。
長時間同じ姿勢をとり続けていると、肛門がうっ血しやすくなります。
こまめに休憩をとったり、姿勢を変えたり、軽く体を動かしたりして、血行がよくなるようにしましょう。
朝、空っぽの胃に食べ物が入ると、胃腸の活動が活発になり便意を起こさせます。
時間がない時は、起きぬけに冷たい水や牛乳を飲むだけでも同様の効果があります。
規則正しい食生活と規則正しい排便習慣で便秘を予防しましょう。
食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らみ、便の量を増やして軟らかくし、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を高めます。
食物繊維を多く含む食品をしっかりとって便秘を予防・解消しましょう。
(ただし、下痢気味の方は消化のよい食事をとりましょう)
女性は妊娠・出産をきっかけに、痔になりやすい傾向がみられます。妊娠や出産時のいきみなどで肛門に負担がかかったり、授乳による水分不足で便秘を起こしやすくなったりするためです。
血行をよくするためおしりを冷やさない、食べ物を工夫したり水分をとったりして便秘を防ぐ、中腰やしゃがむなど無理な姿勢をしない、
といったことを心がけましょう。