Topicsマルホは第5次中期計画で皮膚科学プラットフォームの構築を戦略の重点テーマの一つに掲げています。同プラットフォームは、皮膚に悩む生活者、医療関係者、マルホの三者をリアルとデジタルで高度に融合させるデータ基盤です。この取り組みの背景には「受診が推奨される人に対して十分な医療アクセスを提供できていない」、「正しい情報を得ることができずに自己判断で治療やセルフケアを中断してしまう」、「誤った知識に基づき自己流で対処し、受診やセルフケアのタイミングが遅れてしまう」といった皮膚疾患治療の現状があり、同プラットフォームを構想するに至りました。マルホは、治療だけでなく皮膚疾患の予防やアフターケアといった、皮膚の健康を維持するための情報を収集する人々とプラットフォーム上で接点を持ち続け、見過ごされがちな患者さんの皮膚に関する悩みの解決に貢献します。2025年9月期から皮膚の悩みに総合的に応える情報サイトとして充実化を図り、まずはざ瘡領域から、より個別最適化されたコンテンツの提供を進める計画です。さらに、診断薬・医療機器事業、セルフケア事業を貢献範囲の拡大に向けた重要な要素と位置付け、2024年10月に体制を再編しました。医療機関での治療の他、日常のセルフケアといったヘルスケアの場面ごとに適切な製品や情報を提供するなど、皮膚科学プラットフォームの構想と一体化し、皮膚に悩む方に常に寄り添いながら治療やケアを支えていきます。データ基盤の構築の他、自治体と連携協定を結び、さまざまな医療現場で適切な皮膚疾患治療が行われる環境づくりを進めています。皮膚科医師と在宅医療医師の連携を推進するため、情報共有やリアルでの講演会を実施しています。皮膚に悩む生活者未病・疾患にかかわらず皮膚に悩みを抱える生活者へ向けて、個々にアレンジされた情報を提供することで、前向きな治療やケアを支援するマルホ患者さんを含む生活者から得られた知見を利活用し、皮膚に悩む生活者、および医療関係者に新たな価値提供を実現する患者さんを含む生活者からの知見Maruho Report 202428見過ごされがちな課題の解決への貢献皮膚科学プラットフォームとは皮膚科学領域での貢献範囲の拡大医療関係者蓄積された知見から診療に役立つ情報を共有することによる診療の効率化や質の向上に貢献する
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