TopicsTopics開発コード有効成分を安定させ、品質を維持「HARMOWELL Technology」は、疾患に対する治療効果だけではない、患者さんに寄り添いQOL*2向上につなげるための技術です。アトピー性皮膚炎の新規治療剤(生菌外用剤)に関する日本での事業化権利獲得オーケストラがひとつひとつの音を響かせ美しいハーモニーを奏でるように、そして有効成分の安定性と製剤の特性の調和を実現し患者ニーズを満たした製品になるようにとの思いを込めて、「Harmony」と「Well」を合わせた「HARMOWELL」と名付けました。医薬品の有効成分は、配合した添加剤によって分解してしまうことがあります。そのため、患者さんにとって使いやすいよう、保湿能*3を高める添加剤2024年1月、アトピー性皮膚炎を対象とした新規治療薬(開発コード:B244)について、AOBiome, LLCとの間で独占的ライセンス契約を締結しました。同社が開発中のB244は既存の治療剤とは異なって生菌外用剤であり、皮膚の細菌叢へ作用することが期待されます。マルホはB244の日本国内での事業化に向けて成人の患者さんを対象とした国際共同治験へ参画し、日本国内での開発を進めます。開発パイプライン(国内での後期第II相試験以降の開発プロジェクト)M5250M5250BM6050CM5250EM6100M6050Fアトピー性皮膚炎に伴うそう痒(小児)結節性痒疹尋常性ざ瘡アトピー性皮膚炎に伴うそう痒(乳幼児)アトピー性皮膚炎腋臭症*2 Quality Of Life*3 製剤学的特性としての、水分蒸発抑制および製剤中の水分保持能(例として油分など)を加えた結果、有効成分が分解してしまい、期待する効果を発揮できなくなる可能性があります。このような問題を解決するために、独自技術である「HARMOWELL Moisture Technology」を利用することで、保湿能*3を高めつつ、有効成分の安定化を図ることに成功しました。油分に不安定な有効成分の場合、有効成分が油分に溶けると有効成分が分解してしまい、効果を発揮できないことがあります。「HARMOWELL Moisture Technology」を使った製剤では、油分の配合を最適化し、安定性をキープすることができます。2024年6月、抗ヘルペスウイルス剤「アメナメビル(一般名)」をASEAN10カ国において開発・販売するための独占的実施権をHyphens Pharma Pte. Ltd.に許諾しました。日本国内ではマルホが「アメナリーフ錠」の製品名で販売しており、水痘・帯状疱疹と単純ヘルペスのウイルスに対して高い抗ウイルス活性を示します。この提携により、マルホはASEAN諸国の医療課題解決に貢献するとともに、アジア地域での事業展開を実現していきます。剤形注射剤注射剤外用剤注射剤外用剤外用剤* 最新の情報はコーポレートウェブサイト(https://www.maruho.co.jp/about/activities/pipeline/)をご参照ください。フェーズ承認取得承認取得承認申請中PⅢPⅢPⅡ(2024年9月現在)予定される効能・効果Maruho Report 202424独自の製剤技術「Maruho HARMOWELL Moisture Technology」積極的な提携による事業価値の拡大抗ヘルペスウイルス剤のASEAN10カ国での事業化に向けた提携
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