マルホレポート2023
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Maruho Report 202370,88760,87547,11150,76432,16231,01423,1062018201920202018201920201,6721,40833615515541,46452,21142,29239,36534,31934,62535,89034,2512021202220231,65019720212022202338水資源使用量削減 彦根工場では、2022年の設備トラブルによる工業用水の使用量増加を改善し、正常な状態となったことで前期比14.5%減となりました。 長浜工場においても、生産効率の高い設備の活用および非操業時の熱源の停止により水道水の使用量が前期比8.6%減少しました。廃棄物削減 循環型社会の実現に貢献するため、Reduce(発生抑制)、Reuse(再使用)、Recycle(再生利用)の3R活動に取り組んでいます。 京都R&Dセンターでは、研究開発工程で発生する産業廃棄物の排出抑制とともに、排出する廃棄物の分別を徹底しています。リユースと国内科学分野の研究支援を目的に廃棄予定の機器の売却に取り組んでいるほか、コピー用紙の使用枚数の可視化による省資源の意識向上に努めたことで、前年の購入量を下回りました。 長浜工場では、屋外に設置している2つのタンクを接続したことで、非常時における片方のタンクからの廃棄物漏洩リスクが低減されました。 このほか、各拠点で各種書類の電子化による紙資源の削減などの取り組みも継続しています。水資源使用量彦根工場 工業用水(m3)産業廃棄物排出量彦根工場(t)彦根工場 水道水(m3)長浜工場(t)長浜工場 水道水(m3) 今や企業の存続のためには環境や社会課題を重視したサステナビリティ経営が必須です。 当社は、第5次中期計画の経営基盤のテーマとして、ミッション「あなたといういのちに、もっと笑顔を。」の実現に向けた人と職場の改革を掲げました。環境や社会課題への取り組みに際し、ポイントの一つ目は「従業員の自律」です。社外からの要求や会社からの指示という「やらされ感」(have to)でなく、従業員一人ひとりの「腹落ち感」を大切にし、「want to」を原動力とした挑戦をいたします。 二つ目は、「個人・会社・社会の3つのつながりの強化」です。環境・社会課題への取り組みは、ビジネスの世界では「きれいごと」「コスト増加要因」などと軽視される風潮が根強く残っています。「従業員のより良い人生」「より良い社会」の実現が「より良い会社」「ミッションの実現」につながるとの認識のもと、個人・会社・社会の3つの利益の調和を追求していきます。 そして最後のポイントは、「手段の目的化の回避」です。環境・社会課題への取り組みにおいても数値目標の設定は不可欠です。しかし数値目標の達成が不可侵の目的になると、真の目的の実現が阻害されるおそれがあります。ミッションの実現をぶれない軸とした柔軟な活動に努めていきます。 当社は、従業員を手段としない経営を志しています。2022年12月にはエンゲージメントサーベイ(愛称:モアスマ。More smilesの略)を開始し、経営層と従業員との対話も継続しています。今後はさらに従業員が広く社会との対話を促進し、従業員エンゲージメント・企業価値・社会価値の一体的な向上を目指していきます。2.価値創造の展望3.価値創造の戦略4.持続的な成長の基盤5.財務情報/会社情報執行役員 管理担当西岡 浩一44,67046,99935,9441,6241,5431,528391222

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