スペシャルサイト「ニキビを治そう応援団」2023年9月期の評価地域の特性に応じた独自の情報提供でざ瘡(ニキビ)治療に貢献 2023年9月期は、患者さんへの疾患啓発活動(エリアDTC)を広く展開し、患者さんの声を反映した質の高い情報提供において大きな成果を上げました。ざ瘡(ニキビ)患者さんの悩み解決に向け、オープンデータや各情報提供チャネルの分析結果から地域ごとの特性を把握しました。これは、ざ瘡患者さんの声に耳を傾け続けているマルホならではの取り組みです。把握した情報をもとに、皮膚科医師とディスカッションすることで、課題解決に貢献しています。 この成果が示すように、マルホの強みは、個々の製品の画一的な情報提供にあるのではなく、患者さんの背景や医療の状況をめぐる、地域の特性に応じた多様な情報提供にあります。今後、患者さんと医療の真のニーズに応える活動や、営業、マーケティングおよびメディカルといった各専門機能についても、その強みを一層深化していきます。2024年9月期以降の計画皮膚の悩みに寄り添う情報収集・提供を目指して 第5次中期計画の戦略に基づいて、次のような取り組みを推進します。 未病から診断・治療・予防・アフターケアにおいて、個々人のライフステージごとの皮膚の悩みに寄り添い、その悩みを解決する体制の構築とセルフケアへの貢献範囲の拡大を実現していきます。また、患者さんの適切な受診行動を支援する仕組みづくりや、患者さんに伝わりやすい適正使用情報の発信を目指して、患者さん向け疾患情報サイトの充実に注力します。 地域特性に応じた情報提供について、マルホならではの付加価値を高めるよう進化させます。皮膚疾患エリアリーダーが中心的役割を担い社内外のネットワークと連携し、高度な専門性と課題解決力を確立していきます。領域/エリア/デジタルの機能分担を明確にしつつ、注力領域を強化していく計画です。 これらに加えて、診断薬・医療機器・化粧品の各事業とのシナジーや外部パートナーとの連携も活用し、皮膚に悩みを持つ一人ひとりとつながる場である皮膚科学プラットフォームの構築を進めます。そのプラットフォームを通じて、医療関係者や皮膚に悩むすべての人へ、新たな気づきと体験を提供していく考えです。同時に、デジタルを活用した情報提供体制や患者さんとのつながりを実現するコンテンツの充実もさらに強化していきます。 以上の考えのもと、2024年9月期からは、新製品の育薬に対してリソースを効率的に配分し、国内医療用医薬品事業の成長トレンドを確実なものとしていきます。情報提供活動においては、皮膚疾患エリアリーダーが中心となり、デジタル技術を最大限に活用し、患者さん一人ひとりの背景や地域の特性に応じたオーダーメイドの情報を提供していきます。 真に皮膚の悩みに寄り添うには、一人ひとりが自らの言葉で医療関係者・患者さんへ情報発信していく必要があります。自律的で意欲ある人財を登用しつつ、お互いを高めあう環境を追い求めます。また、社内での情報共有や提言の仕組みも強化します。一方で、デジタル技術も活用し、情報提供活動の効率や収集情報の分析精度の向上にも取り組みます。そして、皮膚科学領域のリーディングカンパニーとしてマルホブランドのさらなる浸透を図り、より大きな医療貢献・社会貢献につなげていきます。Maruho Report 2023282.価値創造の展望3.価値創造の戦略4.持続的な成長の基盤5.財務情報/会社情報一人ひとりが自らの言葉で情報発信する国内事業統括北川 高志
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