マルホレポート2022
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    皮膚科学領域のリーディグカンパニーへ幅広い皮膚疾患の患者さんに貢献03さらに、日々の行動基準として、「マルホという共通の場に立って、個人・社員・社会人としての真実を追求する」という「経営基本方針」を示したほか、職場とは何かを示す概念として「職場人間形成論」を掲げ、「会社こそ人間形成の場である」と説きました。また、文化人としての一面も持ち、美しい心・豊かな人生を育むとして、俳誌を主宰したり、工場などにモニュメントを据えたりするなど、文化・芸術活動を通じた社会への貢献に関わり続けました。当時のマルホは、戦後の経済再建が進む中、ドイツからの製品輸入を再開し、徐々に経営基盤を踏み固めていきました。1960年代後半からは自社ブランドへの挑戦をはじめ、工場の建設や営業所の開設、研究所の設立など、事業を急速に拡大させました。戦後の不安定な経済環境の中でも事業を継続させるため、国内生産が可能なばね事業にも進出しました。1952年、社内に「発條部」を立ち上げ、2年後にマルホ発條工業株式会社として独立。以来70年にわたり、ばね・機械・医療機器部品事業を軸に、金属精密加工を強みとするグループ企業としてマルホとの緊密な協業関係を維持しています。1999年に代表取締役社長に就任した高木幸一(現 代表取締役会長)は、企業使命(ミッション)「人類の健康に対し、質の高い貢献を行う」を表明し、事業を「外用剤」と「皮膚科学領域」に特化するという意思をもって、長期ビジョン2002「皮膚科学関連医薬品のブティック・カンパニー」を掲げました。マルホは、「外用剤」という独自の戦略ドメインを獲得したこと、皮膚科学関連医薬品の研究開発・生産・販売活動に経営資源を集中させたことにより、「皮膚科学領域のリーディングカンパニー」という現在の事業モデルを確立させました。こうした独自性のある戦略が評価され、2007 年には優れたビジネスモデルに贈られる「ポーター賞」を受賞。2011年には新たな長期ビジョン「Excellence in Dermatology」を策定し、皮膚科学領域において、従来の医薬品事業による貢献のみならず、予防やアフターケアの観点から人々のQOL向上への貢献を視野に入れ、人々の健康に対して関わり続けることをビジョンとして掲げました。現在では、アトピー性皮膚炎やざ瘡(ニキビ)、乾癬や感染症といった疾患から乳児血管腫といった希少疾患まで、幅広い皮膚疾患の患者さんに貢献しています。 2020年12月、マルホの代表取締役社長に、杉田淳が就任しました。100年以上にわたり発展を続けてきたマルホの歴史を踏まえ、誰もが笑顔で暮らすことのできる社会の実現を目指しています。マルホは現在、優れた医薬品を研究・開発・製造・販売する皮膚科学領域のスペシャリティファーマとして確固たるプレゼンスを示し、社会に貢献しています。国内外のグループ企業との連携・協業も積極的に行い、診断薬、医療機器、セルフケアなどの広範な事業展開により、多様な皮膚疾患ニーズに的確なソリューションを提供しています。とくに70年にわたり協業関係にあるマルホ発條工業株式会社とは、緊密な連携のもと、両社の強みを活かした取り組みを展開しています。これからも私たちマルホグループは、健全な成長と企業価値の向上に努めていきます。2022年10月には、私たちが未来に向かって力強く進んでいくための羅針盤として、全従業員が関わる形で経営理念を刷新しました。 「あなたといういのちに、もっと笑顔を。」をミッションに掲げ、その実現に向けた実践すべき5つの行動基準をバリューとして設定し、マルホの新しい求心力・原動力としていきます。発條部(1952年)ポーター賞皮膚科学ネットワークニューコンセプト長期ビジョン2011杉田淳グローバル標準薬高木幸一社是経営基本方針企業使命

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