マルホレポート2022
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■ 経営成績■ 財政状態42売上高 外部顧客への売上高 セグメント間の内部売上高又は振替高計セグメント利益又は損失(△)売上高 外部顧客への売上高 セグメント間の内部売上高又は振替高計セグメント利益又は損失(△)2021年9月2022年9月87,721287,72421,8152021年9月2022年9月9,0336429,676226(単位:百万円)増減額86,241-86,24116,742△1,480△2△1,483△5,072(単位:百万円)増減額9,1491209,270△325116△521△405△552 当連結会計年度(2021年10月~2022年9月)における我が国の経済は、依然として新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの、緩やかに持ち直しの傾向が見られました。一方で、ウクライナ情勢の緊迫化などによる原材料やエネルギー資源の価格上昇などの影響により先行きが不透明な状況が続いております。マルホグループが主に活動している医薬品事業においては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、抗悪性腫瘍剤や免疫抑制剤等の売上が増加したことで、医療用医薬品市場は穏やかな回復基調で推移しました。また、その他の事業であるばね・医療機器部品・機械業界においては新型コロナウイルス感染症、半導体や一部原材料の長納期化の影響等を大きく受けました。 こうした中、マルホグループは、長期ビジョン2011“Excellence in Dermatology~皮膚科学領域での卓越した貢献を~”の実現を目指し、第4次中期計画(2020年10月~2023年9月)にグループ各社の強みを活かした連携を図りながら全力で取り組んできました。 このような状況下、当連結会計年度の売上高は953億90百万円(前期比1.4%減)となりました。利益面につきましては、営業利益は164億31百万円(同 当連結会計年度末における総資産は前期に比べ129億61百万円増加し、1,772億19百万円となりました。流動資産は主に営業活動による利益の確保により現金及び預金が増加し、104億93百万円の増加となりました。固定資産は積極的な設備投資を行ったこと等により、24億68百万円の増加になり25.1%減)、経常利益は150億35百万円(同28.8%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は79億72百万円(同46.5%減)となりました。ました。負債は、前期に比べ33億23百万円増加し、247億23百万円となりました。増加分の内訳は、流動負債の増加37億4百万円、固定負債の減少3億80百万円です。純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による増加等により96億38百万円増加し、1,524億95百万円となりました。①医薬品事業  血行促進・皮膚保湿外用剤「ヒルドイド」は、薬価改定の影響等もあり、売上が減少しました。乾癬治療注射剤のヒト型抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体製剤「コセンティクス」は、継続的に学術情報を提供することで、売上が増加しました。尋常性ざ瘡治療外用剤「ベピオ」は競合品の影響等により、売上が減少しました。以上の結果、当セグメントの売上高は862億41百万円(前期比1.7%医薬品事業(主に医療用医薬品の製造・販売)その他の事業(ばね・機械・医療機器部品事業)②その他の事業 マルホ発條工業株式会社等については、ばね・機械・医療機器部品事業により、売上高は92億70百万円(前期比4.2%減)、セグメント損失は3億25百万円(前年同期は2億26百万円のセグメント利益)となりました。 なお、上記のセグメント売上高およびセグメント利益はセグメント間取引を含む数値であり、その合計は連結損益計算書の売上高および営業利益と一致しません。減)、セグメント利益は167億42百万円(同23.3%減)となりました。 流動比率は541.5%、自己資本比率は85.5%と高水準で推移しており、短期的支払能力、長期的支払能力とも十分な健全性を保っています。経営成績および財務分析

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