マルホレポート2022
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情報提供活動20 患者さんに対しては、ウェブサイトやSNS等を活用し、疾患に関する正しい知識を身に付けていただくための情報発信に力を注いでいます。こうした活動をさらに推進するため、第4次中期計画において「患者さんの声を反映した質の高い情報提供活動」を掲げ、患者さん一人ひとりに寄り添った情報収集・提供に努め、地域の皮膚医療全体に貢献することで多様化する医療ニーズに高い精度で応え続けることを目指しています。情報センターなどを通じて収集される安全性情報を評価・集積し、必要な安全対策を講じています。また、医療現場から寄せられた情報を医療関係者の皆さまにより有効に活用いただくため、ウェブサイトの医療関係者向けページで随時公開しています。2022年からは、従来の安全性情報に加え、新たに「市販後副作用情報」や「市販直後調査結果」などのコンテンツを掲載し、医療関係者を対象とした情報開示の取り組みを強化しています。たとえば、ざ瘡(ニキビ)に関しては、対症療法的な治療だけでなく「ニキビ痕(あと)に悩まないキレイな肌」を目指した継続的な医療関係者向け会員制サイト「Dermado(デルマド)」医薬品事業を通じて広く社会に貢献するためには、医薬品の研究開発はもちろんのこと、疾患や製品に関する適切な情報提供活動が欠かせません。マルホは、医療関係者に対して医薬品の情報収集・提供を行い、適正使用を促進すると同時に、患者さんに対して疾患に関する正しい知識を発信することで、医療への貢献と患者さんのQOL向上を目指しています。 約500名のマルホの医薬情報担当者(MR)は、国内約10,000名のほぼすべての皮膚科医師に対して情報提供活動を行っています。また、皮膚疾患を診療する医師をはじめとする医療関係者に対しても、患者さんに最適な治療を届けることを第一に、自社製品にとどまらない幅広い医療情報を提供しています。さらにウェブサイト、LINEなどのデジタルチャネルを融合させた新たな情報提供体制の確立にも注力するなど、体制強化の取り組みを進めています。 新型コロナウイルス感染症の影響により、医薬品の情報収集・提供活動におけるデジタルツールの活用が急速に進みました。マルホは、対面面談などの従来の活動に加え、オンラインでの医療情報提供活動にも注力しています。2022年は皮膚科医師および皮膚疾患を診療する医師計約14,000名に対して、オンラインによる双方向の情報提供を行いました。 また、医師に対する生涯学習の支援にも積極的に取り組んでいます。マルホの医療関係者向け会員制サイト「Dermado(デルマド)」を通じて、皮膚科セミナーをはじめ、最新のニュースや論文、実臨床を題材にしたクイズの出題など、皮膚科学に関する最新の情報をお届けしています。 マルホの医薬品の適正使用を促進し、医療現場で安心してご使用いただくためには、安全性情報の収集、的確な評価、医療現場へのフィードバックが欠かせません。マルホは、MRや製品 マルホはこれまで、皮膚疾患に悩む患者さんのアンメットニーズに応えるため、情報提供活動の強化に力を注いできました。患者さんのニーズに応える質の高い情報提供とコミュニケーション基盤の構築患者さんの声を反映した質の高い情報提供活動を推進デジタルを活用して医療関係者への情報提供を強化患者さんへの充実した情報提供を通じて、適切な治療を促進

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