マルホレポート2022
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戦略の柱4グローバルでの製品価値提供プロセスの構築戦略の柱5マルホグループの強みを活かした事業領域の拡大12 アメリカと中国において、海外のパートナーとの協業により、マルホならではの製品価値提供プロセスの構築にチャレンジしています。また、アメリカやイスラエルにおいて、グローバル連携のもとで開発プロジェクトを推進する新たな取り組みを開始しており、順調に進展しています。引き続き、中長期的な事業拡大を見据えて新たなグローバルビジネス構想を策定し、マルホ独自のビジネスモデル構築に取り組んでまいります。 医療のゴールは“治療”や“延命”にとどまらず、“よりよく生きる”ことへ変化してきました。人々の「日常生活や治療継続を妨げる症状や悩みをなくしたい」というニーズを解決するため、グループ企業・提携企業とマルホそれぞれの強みを掛け合わせることで、医療用医薬品以外の事業領域を開拓・深耕しています。 2022年9月期には2つの大きな進捗がありました。第1の成果は、診断薬事業における「デルマクイック爪白癬」の発売です。本製品は国内初のイムノクロマト法を用いた白癬菌抗原キットであり、爪白癬の適切な診断を補助することで、患者さんに最適な治療を提供することが可能となりました。 第2の成果は、セルフケア市場に向けて、敏感肌向けスキンケアブランド「iniks(イニクス)」の新製品「アドバンスバリア」を発売したことです。国立大学法人 大阪大学大学院薬学研究科との共同研究により、長期間の準備の末に販売を実現することができました。株式会社コーセーと共同で設立したコーセーマルホファーマ株式会社の業績も堅調に推移しています。マルホは今後も、新たな「成長の源泉」の獲得を目指して、医療用医薬品以外の事業展開も加速させていく方針です。新たな経営理念を発表した全社イベント「全国大会」(2022年10月)

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