マルホレポート2021
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27会長メッセージ マルホは、創業者の「薬で社会に貢献したい」という志のもと、1915年に大阪の地でその歴史をスタートさせました。マルホの経営理念は創業者の熱い想いを普遍化・明文化したものであり、我々の社会貢献に対する基本的な考えを明示しています。 社是である「真実の追求」は、あるがままの現状把握とあるべき将来像の樹立を常に繰り返し、ビジョン実現に向かって進むという決意を表現したもので、我々がどのような場にお 創業当初マルホは、海外の優れた医薬品を導入し日本で製造販売する医薬品事業を通じて、人々の健康とよりよい暮らしに貢献してきました。1960年代以降は、国内の研究・生産拠点を順次拡充する一方、ヨーロッパを中心とした海外製薬企業との提携をはじめ、国内外の製薬企業・研究機関との協業やライセンス活動にも積極的に取り組んできました。 持続可能な社会に貢献するには、経営の健全性を維持し、持続的に発展する企業でなければなりません。近年、ESGやSDGsなど、企業に対して社会課題への積極的な対応が求められていることを背景に、我々は、強固な経営基盤の構築と企業価値向上のため、今後も事業活動ならびに経営体制の高度化に関わる様々な施策を通じて、社会に求められているも2020年12月からは代表取締役会長として取締役会の議長職を担い、ステークホルダーの皆さまから信頼していただくための取り組みと、コーポレート・ガバナンスの機能向上および徹底に努めています。いても持つべき哲学、考え方を示しています。「経営基本方針」は、社是の実践に当たり、「個人」として幸福と成長に努め、「社員」としてこれらを実現する場(マルホ)の発展に寄与し、「社会人」としてより良い社会の実現に貢献するという、我々の価値基準、判断基準を示しています。 マルホは社是と経営基本方針を堅持しつつ、事業活動を通じて、社会への貢献をしてまいりました。 現在マルホは、優れた医薬品を研究・開発・製造・販売する皮膚科学領域のスペシャリティファーマとして確固たるプレゼンスを保持しています。近年は医薬品事業に加え、多様な事業を展開するグループ各社と技術・ノウハウ面で共創しながら、マルホグループとして誰もが笑顔で暮らすことのできる社会の実現を目指していきます。のを的確に捉えながら、社会に貢献していく方針です。 マルホはこれからもステークホルダーの皆さまのご信頼に応えつつ、永続的に成長・発展し、社会に貢献する企業を目指してまいります。今後とも変わらぬご支持を賜りますよう心よりお願い申し上げます。ご挨拶 私は1999年12月にマルホ株式会社(以下、マルホ)の代表取締役社長に就任し、以来21年間、皮膚科学領域における質の高い取り組みを通じて、産業社会の発展と人々の豊かな暮らしの実現に貢献してまいりました。成長の根底にある経営理念マルホの社会への貢献永続的に成長・発展し、社会へ貢献する企業を目指して

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