マルホレポート2021
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COLUMN18(左から)事業開発部 内海佑香 法務部 馬場圭吾 事業開発部 Steven Evans私たちは、パートナーとの協業により、新規グローバル事業立ち上げに携わりました。これからのマルホの成長ドライバーとなり得る新たな開発モデルの確立を目指しています。国内外の医療用医薬品を取り巻く環境が急激に変化するなか、患者さんのアンメットメディカルニーズに応える医薬品への期待が全世界的に高まりを見せています。マルホは、これまでに培ってきた卓越した情報提供力を活かして、パートナーとの協業による製品価値の最大化と、健康を求める世界中の患者さんに対する質の高い貢献を目指しています。 第4次中期計画では「グローバルでの製品価値提供プロセスの構築」を目指し、マルホの情報提供力を基盤とする現地パートナーとの協業を通じた事業成長への貢献による中国およびアメリカ市場における製品価値の最大化と事業拡大に取り組んでいます。着実な経済成長を背景に、今、中国では医療用医薬品市場が堅調な動きを見せています。現地パートナーである北京国仁堂医薬科技発展有限公司およびその子会社が2020年より販売している経口用ペネム系抗生物質製剤「Farom Dry Syrup」は、2021年に中国の国家医療保険償還医薬品リストに収載されるなど、現地市場で高い評価を獲得しています。 アメリカ市場では、2013年に出資したパートナーであるBiofrontera AG(ドイツ)の子会社 Biofrontera Inc.(アメリカ)が皮膚感染症治療薬「Xepi」の販売を行っています。現在、新型コロナウイルス感染症の影響により成長軌道にやや減速傾向が見られるものの、営業活動の支援を継続することにより、売り上げの一層の拡大と製品価値の最大化に取り組んでいきます。 マルホは皮膚科学領域における世界のリーディングカンパニーを目指し、日米欧の3極を中心とするグローバルな事業モデルの確立に挑戦しています。同時に、グローバルに通用する人材の育成に向けて、アメリカや欧州に駐在員を派遣。今後はさらに人員を増やし、パートナーとの緊密な関係のもと、グローバル市場のさらなる深耕と事業基盤の拡充に注力していきます。グローバル市場における製品価値提供プロセスの構築グローバル展開海外で協業しているパートナーと世界中の患者さんに質の高い貢献をグローバル開発に向けた新しい事業モデルを構築

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