マルホレポート2021
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COLUMN13開発コードM1220M5250M6060M1210M5220BM5250BM6050EM1180CM6050C酒さアトピー性皮膚炎に伴うそう痒(成人)※小児を対象に、第Ⅲ相試験を実施中原発性腋窩多汗症巻き爪再発型単純疱疹結節性痒疹尋常性ざ瘡結節性痒疹尋常性ざ瘡予定される効能・効果のQOL向上に寄与するため、質の高いプロダクトの創出とパイプラインのさらなる充実に努めていく方針です。*1 LCM(Life Cycle Management):既存の製品の適応症の拡大や剤形の追加、用法・用量の改善によって製品価値を最大化させる取り組み*2 DR(Drug Repositioning):既存の製品から他の疾患に有効な薬効を見つけ出すこと2021年8月、世界最高峰のスーパーコンピュータ「富岳」を製剤設計シミュレーションに利用することが決定されました。創薬用AIの開発等を目的とした国内最大規模のライフサイエンス系人工知能コンソーシアム「LINC」での活動と併せて、得られる知見・技術を生かし、研究開発活動の飛躍的なスピードアップと効率化を実現し、画期的なプロダクトの創造を目指していきます。外用剤注射剤外用剤外用剤経口剤注射剤外用剤外用剤外用剤(前列左から) 研究部 馬場廣海(LINC理事)、高橋美鈴(後列左から) 岩﨑航太郎、吉宗良祐、前田倫也剤形承認申請中効能追加承認申請中承認申請中PⅢPⅢ効能追加PⅢ効能追加PⅢ剤形追加PⅡ効能追加PⅡフェーズ備考(2021年9月現在)研究開発活動開発パイプライン(国内での後期第Ⅱ相以降の開発) 2021年2月には、「コムクロシャンプー」に頭部の湿疹・皮膚炎の適応を追加。これまで乾癬に限定されていた本製品の適応を脂漏性皮膚炎にも拡大したことで、頭部のかゆみやふけといったQOLを大きく阻害する患者さんの悩み解消により大きく貢献することが可能になりました。 2021年6月に発売した外用抗菌剤「ゼビアックス油性クリーム」は、既存の「ゼビアックスローション」の剤形を追加した製品です。伝染性膿痂疹(とびひ)やざ瘡(ニキビ)の適応を有し、とくにとびひの治療においては低刺激で密着性に優れ、皮膚の保護作用が期待できる油性クリームとして、医療現場から高い評価を得ています。患者さんの皮膚の状態に応じた剤形が求められる外用剤において、剤形の追加による選択肢の拡大は、皮膚疾患に悩む患者さんのニーズに対して質の高い貢献を果たすものと考えています。 マルホはまた、DR*2の取り組みを加速するため、AI技術を活用したデジタル研究開発にも力を注いでいます。今後も、健康を求める患者さん

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