褥瘡辞典 for MEDICAL PROFESSIONAL ~褥瘡(床ずれ)の正しいケアと治療のために~

褥瘡の概要

分類

DESIGNツール

DESIGNの項目

Depth 深さ
Exudate 滲出液
Size 大きさ
Inflammation/Infection 炎症/感染
Granulation tissue 肉芽組織
Necrotic tissue 壊死組織
Pocket ポケット

2002年、日本褥瘡学会学術教育委員会により、褥瘡状態判定スケール「DESIGN(デザイン)」が開発されました。これは褥瘡創面を6項目で評価するものです。それぞれの頭文字をとって「DESIGN」とし、ポケットがある場合は、最後にPが追加され7項目となります。

DESIGNは重症度分類用と経過評価用に分けられ、重症度分類用は軽度-重度で区分し、軽度は小文字、重度は大文字の頭文字で記載します。

経過評価用では各項目を細分化してスコア化し、重症度が高ければ高スコアとなります。深さ(Depth: d/D)の数値は重み値に関係せず、EからPまでの6項目に異なる点数をつけて合計0~66点とします。

2020年版ではDの項目に「DTI: 深部損傷褥瘡(DTI)疑い」とIの項目に「3C: 臨界的定着疑い(創面にぬめりがあり、滲出液が多い。肉芽があれば、浮腫性で脆弱など)」が追加されました。DESIGN-R®による評価は2002年より利用されており、蓄積されたデータを継続して評価できるように、項目追加に伴う採点方法の変更は行われませんでした。

●DESIGN-R®
  DESIGN-R®2020 褥瘡経過評価用

DESIGN-R 2008年改訂版 褥瘡経過評価用
拡大
褥瘡状態評価スケール 改訂DESIGN-R®2020コンセンサス・ドキュメント
色調分類
深達度分類

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